この日、J2リーグ最終節の試合が各地で行われた。既にJ2残留が決まっているコンサドーレ札幌はアウェイでベガルタ仙台戦を戦った。コンサドーレが札幌に来て四年になるが最終戦がアウェイになったのは初めてのこと。最終節を飾れなかったコンサドーレ札幌は、17勝13敗6分の5位でシーズンを終了した。川崎フロンターレと、最終節で大分トリニータをかわしたFC東京が、来季J1への昇格を決めた。
昨年、史上初の二部リーグ降格チームとなったコンサドーレ札幌。一年でJ1復帰を目指して戦った一年であったが、それはかなわなかった。チームは序盤からつまづき、リズムにのれず、シーズン中頃で復調しかかったが、大事な試合をことごとく落とし、結局最後までリズムに乗れないまま、シーズンを終えた。
今年も、グラウンド以外にもいろんなことのあった一年で、フロントと現場の風通しがあまりいいとは言えず、すれ違い続きの感が強い。経営難なのは相変わらずで、ついに債務超過に陥った。来季以降の再建に向けて、長期の経営健全化計画、クラブの強化方針など、今オフにはいろいろな決定が明らかになることになっている。そして例年と同じように、去る者がいれば来る者がいるシーズンとなった。
今季の観客動員数は、ホームゲームに年間19万7752人を動員。一試合平均10986人。1部にいた昨年の年間20万3195人、一試合平均11953人に比べるとわずかに減ったが、それでも一部二部に関わらず多くのサポーターがコンスタントにスタジアムに足を運んでくれた。来年もそんなサポーターでありたい。