この日、北海道フットボールクラブ臨時株主総会が、札幌市内で開かれた。1999年上半期の決算報告が行われ、当期損失が3億3千9百万円となることが発表された。これにともない、累積赤字は30億8千7百万円に膨らみ、資本金を累積赤字が上回る債務超過は8億円を超えた。
HFCの田中良明社長は、今季単年度分の赤字約3億円は札幌市や北海道、経済界に要請中の資金援助などで埋める考えを示した。しかしながら、長期的にみて(来年、再来年)入場料など営業収入の飛躍的な増加は見込めないとの考えも示し、今後は後援会などへの加入促進に力を入れ、来季はチームの人件費の圧縮と若手育成を柱としたチームづくりを目指していく考えを示した。HFCは経営改善計画を10月中にも策定することも明らかにした。
今季、シーズン前の99年度分事業計画では、営業収入が10億5千万円、これに対し、支出は14億6千万円となっていた。この不足の4億円分は北海道後援会に依存するという計画であったが、頼みの後援会はここまでわずか1千5百万円にとどまっている。昨年の後援会の寄付実績は1千万円のため、上期で1千5百万円には努力の跡は見られるが、これで4億円集めるのは、はっきり言ってかなり厳しい。今回の総会で発表された数字によれば、上期の営業収入は、観客動員などほぼ計画通り推移し、むしろ好調なグッズ販売などをうけ、昨年同期より5千1百万円多い4億2百万円に増えた。しかしながら後援会頼みの四億円の部分は、いかんともしようがなく、この部分の不足分が、そのまま赤字になった格好。
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