福島県Jヴィレッジで行われていた五輪日本代表候補(U-22)合宿の最終日のこの日、9/7の韓国五輪代表戦(9/7・国立競技場)での代表22人が発表された。8/29より行われていた今回の合宿には、コンサドーレ札幌から吉原宏太選手も参加していたが、今回のメンバーには選ばれなかった。
今回の合宿と壮行試合の大きな目的の一つは、一次予選での怪我のためリタイアした小野伸二(浦和)選手に替えて中田英寿(ペルージャ)選手を司令塔にした新システムが機能するのかをチェックすること。今回、MFは10人が召集され、中には一次予選からポジションがコンサバートする選手もいる。しかも発表メンバーに10人全員とも残った。もう一つは、新しい選手の発掘。中田選手との相性が問題になるのは、FWも同じだが、発表メンバーを見るに一次予選で出場しなかった選手を試したい意向のようだ。FWは候補に全部で7人選ばれたが、発表されたメンバー4人のうち3人は一次予選に出場していない。
現在のU-22クラスはFW、MFともに選手の層が厚く、激戦区。今回、吉原選手は、合宿中に腰痛で別メニューをこなすなど、本調子でなかった。しかも新しい選手を試したい意向もある。そのために、吉原選手は今回のメンバーからはずれたという見方が大勢をしめる。合宿前に「韓国戦に向けて22人に絞りこまれるが、それが最終予選のメンバーになるとは限らない」という大仁技術委員長のコメントがあったように、今回のメンバーが、即最終予選のメンバーとはならない。しかし、このことは吉原選手が最終予選で再び選ばれると言うことを保証したものでもない。常に調子の良い選手を使っても、戦えるだけのタレントがそろっているこのクラスで、今回のメンバーが結果をしっかり出したとしても、再び選ばれるためには、吉原選手にはJ2で常に結果を出し続けておく必要がある。吉原選手の爆発に期待したい。
五輪アジア最終予選の日本はタイ、カザフスタンと同じC組に所属。日本の初戦は10/9のカザフスタン戦(アルマトイ)。各組の首位のみシドニー五輪に出場できる。
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