8/13から8/15の三日間、U―18(十八歳以下)日本代表、静岡県高校選抜(静岡ユース)、クロアチア・ザグレブユース、バスコ・ダ・ガマユースの四チームが参加してのSBSカップが行われた。この大会に、コンサドーレ札幌からU―18日本代表として参加している藤ヶ谷陽介選手(GK)が、第二戦クロアチア・ザグレブ戦で記念すべき代表デビューを果たした。初戦の静岡県高校選抜戦は、ベンチでの試合となったが、この日、満を持しての先発出場。クロアチア・ザグレブの反撃を1点におさえ、3-1で快勝した。藤ヶ谷選手は、翌日行われた第三戦バスコ・ダ・ガマ戦にも出場、こちらは点の取り合いになったが、3-2で勝利を収めた。この結果、三戦全勝のU―18日本代表は、この大会の優勝を決めた。
チームを率いる西村監督によれば、このチームのコンセプトは「リアクションでなくアクション」自ら仕掛けて点を取るサッカー。チームのベースとなるのは4-4-2だが局面において3-5-2を使い分ける。実際にクロアチア・ザグレブ戦やバスコ・ダ・ガマ戦において途中から3-5-2に変更している。ゲーム中にフォーメーション変更をこなせる技術を選手たちが持っているということなのだろうが、裏を返せば、まだ試行錯誤の段階ともいえる。実際、今大会では、Jのトップチームで出場している選手や、静岡県高校選抜で出場した静岡県の選手は、U―18日本代表からはずされている。すなわち、多くの選手を試している段階であり、今後も大きく変わる可能性が高い。従って、今回、二試合に出場した藤ヶ谷選手にしても安心はできない。
また、タレントの点で、前回のユースの方が上だったという声は多い。この外野からの声は、選手たちも感じており、そのためかチームのモチベーションは非常に高い。昨年、旧ユースのメンバーで参加した日本代表ユースは、この大会2位だったが、今年は優勝をおさめ、結果を出しつつある。この世代は、一夏、二夏こえると大きく化ける選手がでてくる世代でもあり、今後に注目したい。
次の合宿は11月に予定されており、Jリーグのチームとの練習試合が中心になる予定。藤ヶ谷選手には、これまで以上の精進で練習に励み、是非、二年後のワールドユース大会でのレギュラーポジションを勝ち取ってほしいと思う。
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