北海道フットボールクラブは、15日、ペレイラ選手の退団とブラジルへの帰国を発表した。16日の離札には、多くのサポーターが空港で、別れを惜しんだ。
ルイス・カルロス・ペレイラ:1960年3月6日生まれ(38才)、ブラジル出身。ブラジル代表としてロス五輪に出場(1984)。ブラジル グアラニ-ヴェルディ川崎(92)-コンサドーレ札幌(96)。コンサドーレ札幌が札幌にできた最初の年、95年に川崎から移籍。絶対的な守備力を誇るセンターバックとしてDFラインを統率。キープ力を生かしてのオーバーラップや、FKなど攻撃力を兼ね備えたDF。最初の年(95年)、札幌で行われた初めてのコンサドーレの試合、鳥栖フューチャーズ戦で、ロスタイムに決めた同点となるFKは、札幌のファンにサッカーの素晴らしさを教えてくれたシーンであった。もくもくと仕事をこなす紳士なプレーぶりから、“ミスターコンサドーレ”と呼ばれ、多くのファンに愛された。今季は、戦術的な兼ね合いと外国人選手枠の関係で出場機会に恵まれなかった。
本人のコメント:「サッカー選手として、Jリーグに上がることは夢です。この夢を実現できたことをうれしく思います。ただ、J2に落ちてしまったことは、申し訳なく思っています。しかし、サポーター・ファンの皆様は大切な存在で皆様に支えられて3年間戦ってくれたことを心から誇り思います。将来的に札幌でまたお会いできればと思います。3年間ありがとうございました。」
三年間にわたってチームをひっぱてきた同選手が退団することで、また一つの歴史が終わることになる。ただ、未確認情報によれば、同選手には他チームからのオファーが来ているようで、来月にも再び来日。条件面で合意に至れば、来季はアウェイユニフォームを着た同選手を厚別で見ることができるかもしれない。