磐田戦での敗退で、入れ換え戦出場が決定したコンサドーレ札幌だが、この日のOSC代表者会議では、入れ換え戦における試合会場についてHFCから説明が行われた。シーズン当初から懸念されていた、決定戦に厚別が使えないということは避けられないようだ。
HFCの説明よると、コンサドーレが通算順位ポイントで、16位並びに17位なった場合、それぞれ、川崎フロンターレ(JFL)並びに18位のチームと、一発勝負の試合を行う。この場合、16位並びに17位のホームゲームとなる。この試合を勝ち抜く、あるいは、通算順位ポイントで、14位、15位になった場合、11/22、26の二日間、ホーム&アウェイで試合が行われる。対戦する二チームの順位が下のチームが初戦をホームで行い、順位が上のチームが、二戦目をホームで行う。この決定戦で勝ったチームは、J1残留が決定。負けたチーム同志で、最後の席をかけて同様の形式で、12/2、5に試合が行われる。以下に、各々の日にホームゲームを開催することになった場合、どこで試合を行うのかを示す。
- 一回戦(コンサドーレが16位並びに17位になった場合)
- 11/19(木)札幌厚別競技場でナイター
- 上位二チーム決定戦(コンサドーレが14位並びに15位、あるいは一回戦を勝った場合)
- 11/22(日)室蘭入江競技場でデーゲーム
- 11/26(木)仙台七北田スタジアムでナイター
11/19にホームゲームを開催することになった場合、試合会場は厚別でナイターで行われる。それ以降の試合は、土・日にホームゲームを開催することになった場合、室蘭でデーゲーム。平日にホームゲーム開催となれば、仙台でナイターを行うことになった。
シーズン開幕前から、入れ換え戦に出場が決まった場合、厚別が使えないという問題は指摘されていた。それを受けて、HFCは厚別で試合ができるよう働きかけていたが、いかんともならなかったようだ。HFCの説明によると、経緯は以下のとおり。厚別の芝は、翌年にもちゃんと使えるようにするためには、雪の下に埋まる前に1ヵ月程の期間かけてあらかじめ整備しておく必要があり、例年11月にはいると厚別は使えない。当初、Jリーグ最終節11/14の横浜F戦も、使用は断られたのだが、お願いして使用の許可を得た。さらに、入れ換え戦が11/19に行うことになった場合も無理に頼み込んで使用の許可を得たが、11/20以降の使用はどうしても許可が降りなかった。
これを受けて、他の競技場の検討を行い、Jリーグでホームゲームを開催した室蘭と仙台に決まった。デーゲームで試合が行える土・日の場合、室蘭でデーゲーム。平日のナイターでは、室蘭に照明設備が無いので、仙台でナイターということに決まった。室蘭に、厚別の照明用車両を回せないのかという意見も以前上がったが、厚別の照明用車両は、本来札幌市で災害が起きたときの夜間活動用の特殊車両。それの格納庫が厚別競技場にある関係で、Jリーグの試合では特別に転用利用させてもらっている。そのため、市外への持ち出しはできないという事情がある。
仙台でのナイターははっきり言って、ホームゲームアドバンテージがあるとは言えない。決定戦への出場の可能性の高い市原や川崎Fとの試合となった場合、距離的に見ると、関東の方が近い。札幌の気候と施設など未整備な環境が招いた結果とは言え、できて三年目の若いチームが最初から全て揃えるというのも無理なことではある。日程と試合会場が決まった以上、全てのコンサを応援する人は、自分ができることをまずしよう。