この日、98年Jリーグ2ndステージが開幕した。マスコミでもJリーグ入れ換え戦(残留決定戦)の話が取り上げられる昨今、この2ndステージは優勝争いのみならず、下位チームの戦いも熾烈を極めることが予想される。今季昇格した札幌は1stステージを16位で終えた。というわけで、残念ながらJリーグ残留争いの渦中にいる札幌だが、来季J1に残るためには、この2ndステージ勝ち星がたくさん欲しい。さて、その札幌の開幕戦の相手は、C大阪。1stステージでは、厚別の連勝記録を止めてくれたにっくき相手。敵地長居競技場での試合ながら雪辱を果たして欲しいところ。
試合の方は、バルデス、マラドーナ、ペレイラが怪我でいない札幌は、苦しい布陣。C大阪が優勢に試合を進めるかと思われたが、いきなり札幌ペース。開始5分、抜け出した吉原が放ったシュートがはね返ったところを深川が押し込み、先制。10分には、C大阪ゴール前で得たFKを、半月板損傷から復帰したバウテルが直接蹴り込んだ。前半30分には、PKで1点返されたが、前半終了間際、バウテルからのスルーパスに、前庭神経炎から復帰した村田が反応。きっちり押し込んで、3-1。村田はJリーグ初ゴール。後半は、C大阪の猛攻をなんとかしのいで、2ndステージ開幕戦を飾った。
札幌は、苦しい布陣ながらアウェイの試合で勝利をあげた。1stステージから続いていた連敗を5で止めたこの勝利は、落としかけていた選手の自信を回復するさせるに違いない。しかしながら、2ndステージで開幕ダッシュをはかるには次の試合がとにかく大事。連勝することも大事だが、いまだ勝利のない厚別で何がなんでも勝利をあげて、再びホームでは負けないという自信を選手・サポーター共々、回復できるかどうかがもっと大事。ホーム9試合を全て厚別で開催する2ndステージ、ホーム厚別神話が復活すれば、おのずと良い成績がついてくるに違いない。