J一部参入決定戦大会概要が発表される

 Jリーグから、シーズン後に行われるJ一部参入決定戦(入れ換え戦)の最終的な大会概要が発表された。今までも、粗案などが発表されていたが、今回のが最終決議であり、本決まりである。さてここからが本題。縁起でもない話だが、もしもコンサドーレが入れ換え戦に望まなくてはならなくなった時の話。

 大会概要によると、3回戦はホーム&アウェイで行われるとのこと。でここで問題になるのがこの試合が行われる時期。11月下旬から12月なのである。例年この時期は、雪などが降るとのことで、コンサドーレのホームスタジアム厚別競技場は使えない。となると、代替地を探して開催となるのであろうか?

 個人的には、それでも厚別で試合をやってほしい。雪とか降ったら選手がかわいそうだとか、サッカーにならない、などの意見もあろうが、それは相手チームも同じ。本州のチームは、きっとホームゲームをちゃんとホームタウンで開催し、有利な条件で試合を行うに違いない。それならば、スタジアム全部がコンササポーターで埋め尽くされる厚別で試合を行って欲しい。お家の大事とあれば、コンサドーレのサポーターはきっと、雪が降ったって、吹雪になったってスタジアムに足を運んでくれるに違いない。

 厚別開催で問題になりそうなのは、競技場を管理する札幌市の態度だろう。その時期は、厚別競技場を使わないことになっている。芝によくない。雪が降ると雪どけなどの手間がかかり、設営ができない。スタンドの階段などが滑って安全が保証できない。など、開催を渋る理由はいくらでも見つかる。でも、そこをなんとか融通を利かせて欲しい。シーズン前のオフの時期に、北海道フットボールクラブは経営陣トップの大刷新を行った。総入換えといっていい陣容の交代は、これまでに比べると、官(北海道や札幌市)とのつながりの強いものとなっている。社長には、元札幌市助役の田中良明氏。取締役相談役に元北海道知事の堂垣内尚弘氏が就任した。また、札幌市は現役の部局長クラスを役員として派遣している。これらは、運営資金の援助を得るためという意味合いが強い人事だったが、今度はこの経歴を生かして、札幌市へ働きかけて欲しい。これだけのつながりがありながら、厚別競技場が使えないとなったなら、ちゃんと交渉できなかったというわけで、これは経営陣の無能さを表しているといっても言いすぎではない。

 もちろん、天下りによる癒着とかが問題になっているご時世である。根回しとかは良くないとか言われるが、厚別競技場を解放することが、それほど問題になるようには思えない。ここは、縁起が悪いとはわかっていながらも、経営陣には、早めに動いて欲しいところである。直前になって使用を申し込み、札幌市に「急に言われても無理です」、なんてことだけは、避けて欲しいものである。もし、そんなことで厚別が使えず、負けてしまったりしたら、コンサを愛するサポーターは愛想をつかしてしまうかもしれない。

 でも、ホントはこれらの心配が杞憂に終わってくれるのがいい。それが一番うれしい。

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