Jリーグ昇格をうけて、サポーター有志が計画した、ビッグフラッグプロジェクト。スタンドを埋め尽くすようなビッグフラッグを作ろうというのが、このプロジェクトの目的。既に、一部分は、開幕戦の清水エスパルス戦(日本平)でデビューしたが、完全なものはまだお披露目されていない。今話では、そこんところを紹介しましょう。
アウェイながら日本平での開幕戦でデビューした、ビッグフラッグ。試合前、コンサ応援団が陣取ったアウェイ側ゴール裏のスタンドで広げられました。大きさは、約横25M縦12Mくらい。これがどれくらいの大きさかというと、ほぼバスケットボールのコートと同じ大きさです。聞いただけでは大きさをそれほど実感できませんが、生で見ると、それはデカイものなのです。
実は、コンサドーレのビッグフラッグ、これで完成したわけではありません。コンサドーレのビックフラッグは、下の図のように三枚のパーツに別れています。このうち、開幕戦でお披露目されたのは、中央部分だけです。一部分だけがお披露目されたのには、いろいろな理由があります。一番の理由は、その時点で、まだ完成していなかったということと、三枚がつながった完全版は、広げられるスペースがなかったということでしょう。一般に、ビッグフラッグは、ホームゲームで広げられることが多いのですが、プロジェクトを計画した有志は、コンサにとって、初めてのJリーグの試合になる開幕戦だけは特別だということで、中央部分だけは完成させ、日本平に持ち込んだのでした。
コンサドーレのビッグフラッグの完全版は、下の図のように横約80m、縦約12mの、それは大きいいものです。他のチームのビッグフラッグといえば、鹿島のインファイトが作った15m×90mのビッグフラッグや、浦和が駒場の改修記念で作った25m×50mのビッグフラッグなどがあります。これらと比しても決して見劣りすることのないビッグフラッグです。でも、コンサドーレのビッグフラッグの誇れる所は、大きさなわけではありません。制作費およそ320万円全て、サポーター達からのカンパだけで作ったところでしょう。クラブやスポンサーからの資金援助は入っていません。サポーターの気持ちが入ったフラッグというのが、コンサドーレのビッグフラッグの誇れるところです。コンパックのスポンサードで作成された浦和の旗などとは重みが違います(確かコンパックだと思ったのですが、間違っていたらごめんなさい)。
でも、実は先に旗は完成したのですが、まだ、お金が充分集まっていません。現在も募金活動をしているので、詳細はこちらを御覧下さい(98.03.23:サポーターによる活動の紹介8【募金編】:
『Big Flag Project』)。あと100万円ほど足りないそうです。
さて、コンサドーレのサポーターが誇ってもいいビッグフラッグは、上の図の様なデザインです。横約80m、縦約12mのフラッグですが、これは、厚別スタジアムのバックスタンドのS指定席をほぼ全部覆ってしまいます。既に完成している、このビッグフラッグが室蘭で披露されないのは、室蘭のバックスタンドでは大きさが足りないからだそうです。奥行きが、室蘭のバックスタンドでは足りないそうで、そのため、北海道でのお披露目は、7月に行われる厚別でのセレッソ戦までお預けになるとのこと。それでも、雨が降った場合は、旗がものすごい重量になってしまうので、広げられなくなると聞いています。旗は全部で100kg以上あり、これが水をすえば数倍重くなることが予想されます。
デザインを見て、カルトな人は、デザインの色使いに関してオヤッと思われたことと思います。デザインのベースはコンサドーレのチームフラッグがベースになっているのですが、両サイドの赤黒の色が左右逆になっています。ホントは、左が黒、右が赤となるはずです。これは、制作段階で間違えたわけでなく、ある意図を持って、あえてこのようなデザインにされました。このフラッグは、札幌厚別のバックスタンドで選手が入場してくる時などに広げることを想定されて作られました。バックスタンドで広げられた場合、左側がコンサ応援団のいるホーム側、右側がアウェイチームの応援団がいる側になります。右側に黒い旗を配することで、アウェイチームに黒星を献上しようというコンササポーターの意図が込められています。
広げるためにはこれが三枚に分割されているのは、運搬や洗濯などのときの便宜を考えてのことです。各旗は、フアスナーで繋げられるようになっています。先日、このフアスナー接合のテストがおこなわれた場所に立ち会う機会がありましたので、その時の模様を以下の紹介しましょう。
ビッグフラッグ各パーツ
青いビニルシートに包まれたビッグフラッグの各パーツ。左側のが、日本平まで行った中央部分の旗。持ってみましたが、かなり重いです。
ビッグフラッグを広げるプロジェクトスタッフの人達
旗を広げるプロジェクトスタッフのの方々。大きさが大きさなだけに、一人では広げられません。みんなの協力が必要です。ビッグフラッグプロジェクトでは、スタジアムで広げる際、お手伝いしてくれるスタッフも募集中です。
広げられたビッグフラッグ
この日のフアスナー接合テストは、市内の中学校の体育館を借りて行われました。写真は、広げられたフラッグ。中央部分の旗だけですが、これ一枚で、バスケットボールのコート一面を、ほぼ覆い尽くしてしまいます。
中央部分のコンサエンブレム
ビッグフラッグの中央部分の、コンサドーレのエンブレム。今回制作されたビッグフラッグは、大きさが大きさなだけに専門の業者に依頼しました。デジタルなんたらかんたらという手法を用いて、布地を染色し、デザインを描きこんだのだそうです。
接合部分のフアスナー
これが、三枚の旗をつなげるためのフアスナー。ちゃんと、フアスナーの部分にかかる力を計算して、充分耐久できるフアスナーを使ったのだそうです。
左側のレッドフラッグをつなげたところ
中央部分の旗の左側に、赤いフラッグを装着しているところ。横幅が横幅なだけに、体育館の床には納まり切らず、はみでています。このあと、右側の黒い旗も繋げられました。
旗の配置
旗を実際にバックスタンドで広げたらどうなるかという、予想図。厚別のバックスタンドの設計図に、ビックフラッグを重ねています(水色とオレンジ色の部分)。バックスタンドのS指定席の部分をほぼ覆い尽くしてしまいます。
この日参加されたコンササポーターのみんな
この日、参加したコンササポーターのみなさん。最後に記念写真をパチリ。このあと、旗を片づけるのも、結構人手がいることがわかりました。全部の作業が終わったわとは、みんなでフットサルを行って楽しみました。
コンサフラッグのスタジアムでのお披露目は7/29の札幌厚別競技場でのセレッソ大阪戦が予定されています。それまで待てないという方に、4/26の日曜日、札幌市の大通公園で、お披露目セレモニーが予定されています。
- フラッグのお披露目セレモニー
- 日時:4月26日(日) 12:00~13:00(雨天時は5月3日に延期)
- 場所:大通公園西8丁目
[参考]当ホームページ内には、以下のようなビッグフラッグプロジェクトの関連記事があります
- 小話の部屋
- ビッグフラッグプロジェクトの紹介や募金活動について
- 観戦記
- 98.03.21[第1節]in日本平:清水エスパルス 記事:横浜の渡辺さん
- ビッグフラッグが初めて登場した時の様子が書かれています
- 98.03.21[第1節]in日本平:清水エスパルス 記事:横浜の渡辺さん