北海道フットボールクラブの大口株主である丸井今井は、今後追加出資と、年間2000万円のスポンサー料の支払いを行わないことを明らかにした。札幌の老舗デパートである丸井今井は、前社長であった丸井春雄氏が、HFCの会長でもあったことから、多額の出資とスポンサー料を払ってきていた。ところが、本業の丸井今井の経営が危なくなったため、昨年暮に丸井氏が社長を解任される事態に。HFCは、丸井今井にこれまで通りの資金支援をお願いしていたが、丸井今井側は、新たな支援を行わない決定を下した。
しかしながら、現在、丸井今井本店の隣りで運営されているコンサドーレオフィシャルグッズショップの営業、出向社員は継続。また、既に出資している3億円も引き上げない考えであることも明らかになった。
丸井今井の債務は、数百億円に上ると見られており、現在、再生計画を策定中。今年度は、道内銀行などから30億円ほどの支援を受けることにもなっており、このような状況では、致し方ないところ。そんな中で、コンサショップの営業の継続が決まったのは朗報である。札幌市大通という便利な位置にあるコンサショップは、グッズの販売はむろんのこと、サポーターの憩いの場であり、情報発信交換基地でもある。都心の一等地にあるため、これをHFCが直接経営するとなると、とてもじゃないがテナント料は払えない。そのため、つぶれるか郊外に移転することになっていたところである。
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- 3/19に、丸井今井はブロンズスポンサー(200万円ほどのスポンサー)になることを発表した。昨年までのスポンサー額(2000万円ほど)に比べると大幅ダウンだが、苦しい台所事情でありながら、スポンサー料を捻出してくれた丸井今井の気持ちがうれしい。