この日行われたJリーグ理事会の後の川淵チェアマンの記者会見で、コンサドーレのJ昇格決定の報告と共に、来季のコンサドーレのホームゲームについてのコメントがあった。それによると、HFC(北海道フットボール)側は来季ホームゲーム17試合のうち、厚別が使えない時期に行われる予定の5試合を、室蘭で3試合、国立競技場で2試合開催したいとの要望をJリーグ側に出しているとのこと。同氏は、これに対し、おおむね希望どうりになる可能性が高いことをコメントした。Jリーグ誕生以来初めての積雪地帯にあるクラブになるとあって、Jリーグ側もその点については、考慮し協力したいとの姿勢を示した。これにより、来季は厚別で12、室蘭で3、国立で2試合のホームゲームが行われそうである。
来季のJリーグは、3月末から開幕することがすでに決まっている。その後、5月中旬から、W杯フランス大会(6/10~7/12)のため、およそ2か月の休みにはいる。W杯が終了しだいJリーグ再開となる。厚別競技場は積雪と改修工事のため、6月末まで使うことができない。このため、開幕から中休みまでの間に行われる予定のホームゲームを(5試合程の予定)、上記の会場での開催とすることをHFCは希望しているわけである。
ここで問題になるのは、HFCがホームゲームの開催を希望している道内の競技場でがJリーグ規格に見たないことである。来季3試合の開催を希望している室蘭入江競技場。また、99年度から使用予定の函館の千代台競技場。HFCは、これらの競技場で、3月~4月にかけての札幌厚別競技場が積雪で使えない間、主催試合を行いたい意向であるが、この件についても特例として認めてくれるようである。
またこの席上、Jリーグ側から、スタジアムに関しての要望もHFC側へだされ、札幌ドームが完成の暁には3月から使えるよう、また積雪時にも使える屋根付練習場を早い時期に完成できるよう、クラブ側も努力するようにとのことであった。