Jリーグ昇格のためのヒアリングが行われる

 11/18のJリーグ理事会での昇格決定に向けて、この日、東京のJリーグ事務局で、川淵チェアマンらとのヒアリングが行われた。この中で、来季6月末まで使えない厚別競技場の問題が取り上げられ、HFC側は、雪の少ない室蘭入江競技場の利用、国立競技場の利用、などで切り抜けたい旨示した。同時に、Jリーグ規格を満たしていない室蘭入江競技場でJリーグの試合を開催することについて、特例として認めてくれるよう要望した。これに対し、Jリーグ側は一応の理解を示した。
 現在、道内にはJ改修中の厚別競技場以外、規格を見たす競技場はない(スタンド椅子席で1万5千人以上など)。三月開幕のJリーグでは、雪の少ない室蘭での開催などが考慮されるが、室蘭入江競技場は椅子席千席しかなく、その他、更衣室などの設備も不十分とされている。しかしながら、椅子席の改修(1万5千席化)などは、費用がかなりかかるため、実現の可能性が低い。そのため、一部競技場の改修は行うが、完全にJ規格を満たすことのできない同競技場での開催を特例として認めてくれるよう、以前からHFCはJリーグ側に要望していた。
 また1999年からは函館にある千代台公園競技場(改修中、椅子席で1万5千席ある競技場になる模様)でも、主催試合を開催するつもりであることも示した。
 この他にJリーグ側から、現在の赤字のクラブ運営に対し健全運営を目指してほしい旨要請されたが、HFCは来季の選手数を現在の31人からJリーグの推奨する25人まで減らし、経営努力する旨解答した。
 Jリーグによるヒアリングは、成績を満たしたチームが、来季Jリーグ参加に向けて周辺条件などが満たされているか等の、調査を行う目的で開かれる。今回のヒアリングに先立ち、JFL2位以内が確定した数日後に札幌でも行われている。この後、11/18のJリーグ理事会でJ昇格が承認されれば、コンサドーレ札幌のJ昇格が正式に決定する。

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