『横浜の渡辺さんの観戦記』
思えば遠くへ来たもんだ
JFLの日程も進み、まだ肌寒かった4月の開幕から半年。灼熱の盛夏を越えて季節はいつしか秋。第25節・モンテディオ山形との試合をサポートすべく、敵地山形へ行ってまいりました。北へ向かう線路の両側では稲穂がつるべ落としの秋の夕日を浴びて金色にキラキラ輝いています。開幕した頃、この秋が来るのが待ち遠しかったことを思い出しました。きっとJ昇格へ向けてコンサも実りの秋を迎えていることだろうと。群れて飛ぶ赤トンボを散らすように、山形新幹線は美しい日本の秋を走ります。
思えばあちこち行ったもんだ。開幕の笠松から愛鷹(あしたか)、仙台、奇跡の厚別フロン戦、失意の江戸川、爆勝の刈谷、灼熱の甲府、豪雨の等々力、そして冷や汗の長良川。開幕前に発表された日程表をながめたとき「ココだけはちょっと行けないだろうなぁ」と思ったのが今回の山形。なにせ平日のナイトゲームで、その日のうちに横浜まで戻れる手段ナシ。ようやっと試合当日の午後のみ休みをいただき、帰りは試合後に夜行バス乗車→そのまま出社という強行軍を組んでやってきました。
会場の山形県総合運動公園陸上競技場は、山形市から北へ約12km。将棋の駒の産地として有名な天童市にあります。「モンテディオ見参!」のポスターが貼られた山形市内のバスセンターから「Jリーグ会場行き」(JFLなんだけど…)のシャトルバスに乗って約45分。やっと到着した競技場は1992年の「べにばな国体」のメイン会場として建設された収容人員2万人の立派なもの。国内のこのテの施設としては珍しく約7千台を収容できる駐車場があるのが自慢。観客席もきれいですし、芝生の状態もなかなかいいようです。ただ、なぜか電光掲示板がないのと、陸上トラックがあってピッチが遠目だったのが残念でした。同地では昨年と今年はJFLオールスターゲームも開催されています。バックとゴール裏は開放されていないため、両チームのサポーターはメインスタンドの両端にそれぞれ分かれて陣取りました。
相手のモンテディオ山形は前身のNEC山形時代から東北地方屈指の強豪として鳴らし、1994年からJFLに参加。13位→10位、昨年は8位。そして今年はここまで6位と着実にチーム力を向上させています。昨年から地元密着をより図るため現在のチーム名に改称。モンテディオとはイアリア語で「山の神」という意味だそうです。先日はチームの運営母体として、「社団法人 山形県スポーツ振興21世紀協会」を設立。J2リーグへの参加をにらみ、着々と足元の強化も怠りません。その甲斐あって地元には熱心なサポーターも徐々に増え始め、さらに彼らの声援を受けて今年のホーム開催では本田、東京ガスを下し、川崎Fには敗れたものの、延長までもつれこむ大熱戦を演じています。コンサドーレは昨年もここ山形ではPK戦で屈しており、つまり今期12節厚別で快勝(3-0)しているとはいえ、決して侮れない相手なのです。
上空は雲が多めながらも雨の心配はなさそう。しかしさすがに東北のしかも盆地の秋の夜。けっこう肌寒かったです。厚別での東京ガス戦で配られたポンチョを石屋製菓の石水社長自らお持ちになり、観客席のお客さんに防寒着として「どうぞどうぞ」と薦めていらっしゃいました。
ふと、前身同士で考えれば「NEC対東芝」の電機メーカー対決だなぁなどと考えているうちにキックオフの時間が迫ってきました。(これが試合後のひと騒動の伏線となります)
また先制許す。「ご挨拶」はほどほどに…
このページを読まれる方はだいたいにおいて結果をご存知で、より詳しい試合の内容や競技場の雰囲気その他を知るためにクリックされたのでしょうから、あっさりと結果を先に書いてしまいましょう。4-1で山形の勝ち。つまりコンサドーレの負け。
試合前、山形の石崎監督は前期0-3で敗れた反省から、コンサドーレの試合のビデオを念入りにチェックし、充分な対策を立ててきました。まずゴールマウスを守るのは今期中盤からレギュラーを獲得した渡辺ではなく、正GKの番号1を付けた鈴木。ハイボールへの強さを買われての起用だそうです。システムはコンサと同じ3-5-2ですが、重点はやはりバルデスへのマーク。中盤の底に位置するシジクレイが長身を生かして制空権を確保し、こぼれ球を宮武、太田らが拾って前にいる高橋や庄司につなげ、サイドからえぐって前線のFWに託すパターンのようです。2枚のFWのうちややマルキーニョが下がり目でよくボールにからみ、エースは元フリエとサンガで鳴らし、今期JFLオールスターではMVPに輝いた地元の人気者アンジェロです。この2人の連携には要注意。
午後7時4分試合開始。しばらくは一進一退。やはり山形はまず守りを固めてきます。DF3人がバルデスを密着マーク。中盤の選手もよく動いてウーゴのキラーパスを封じます。そして一旦ボールを奪うと前に出てきているコンサドーレのウイングバックの田渕や村田の後ろ側に展開するカウンター。今期こうした相手との試合はいやというほど経験したはずのコンサドーレ。しかし単に腰が引けた守りではなく、後ろ手に鋭利なナイフを隠し持ったような気迫でボールを奪いに来るチームには、これまで幾度となく苦戦を強いられています。互いに探り合いの中から先にシュートを放ったのは山形。早くも「こりゃキツい試合になるぞ」とイヤな予感。
前半16分。予感は的中し先制点を奪われます。中盤からの縦パスに右サイドを庄司がフリーで抜けていきます。オフサイド臭かったのですが副審の旗は上がらず。「ええ~っ!?」「おいおい!?」とサポーターが騒いでいる間に中央に詰めてきたアンジェロに合わされあっさりとゴール。確かに微妙な判定でした。その瞬間のオフサイドラインは我々の位置とほぼ平行にありましたが、「明らかな」と言えるほどのオフサイドでもなし。「微妙な」という便利な言い回しを用いざるを得ません。それにしても、これで後期が開幕してからアウェイでの5試合ではすべて先制点を奪われていることになります。それも前半の20分前後までに。(甲府=4分、川崎F=9分、西濃=15分、本田=21分)「ご挨拶」がわりに先制していただき、試合を盛り上げているわけでもないでしょうに。前記のうち川崎F戦と西濃運輸戦はひっくり返して勝利を収めましたが、あとは流れを変えることができず黒星につながってしまっています。さらなる共通事項は、失点の直後は浮き足立ってしまい、攻守とも一時的にバタバタしてしまうことです。「ヒューマン・スポーツ」であり、モメンタム(勢い)が試合を左右するのはサッカーの妙味ではあるにせよ、応援している方としては胃がキリキリの展開。恐らくSTVホールの方々(後述)も同様かそれ以上だったでしょう。コンサドーレの攻撃は縦パスを送るだけの単調なものになり、ゴール前でそれをカットされてからは逆に両サイドのスペースに振られカウンターを食らうというパターン。かと言って山形がすべて引いているといったわけでもなく、1点取ってからはむしろ中盤で生きたボールをことごとく拾うようになりました。それをさっとサイドに送られてコンサドーレのピンチを迎える光景が続きます。コンサドーレは何度か押し込んでシュートを放つものの、山形DFが必死で体を寄せてシュートコースを消したり、スタメン復帰したGK鈴木が好セーブを連発したりで得点には至らず。逆にディドが飛び出したところにシュートを打たれたり(サイドネットでホッ…)、決定機は山形に目立ちます。超人的な回復力で鳥栖戦から戦列復帰したディドですが、やはりまだ本調子ではないのかポジション取りに疑問符が付く場面が多く、ループシュートを打たれていたら絶対に決められていた…といったシーンもありました。
とにかく1-0で前半終了。「今ごろ下(控え室)で監督のカミナリ落ちてるぜ」などと言っても誰も笑えない空気でハーフタイムを迎えたのでした。
荒れたサポーター
コンサドーレの反撃を期待した後半。ぜひとも立ち上がりに同点に追いついて流れを引き寄せたい。その絶好機がいきなりウーゴのゴール正面からのFK。西濃戦では前半終了間際に直接叩き込み同点で折り返した右足からのキックは、しかしサポーターのため息を乗せてクロスバーを越えていきました。そのため息が悲鳴に変わったのはまたしてもカウンターから庄司に右サイドを単独突破され、ディドとの1対1を冷静にかわして2点目を決められたとき。後半6分でした。山形サポ席は興奮の渦。しかしこの時筆者の視線は最後までボールを追っていた太田がインゴールでネットにもたれて動かない様子を凝視していました。単にゴールされた悔しさで固まってしまったのではないことは明白。足を引き摺るようにうつむき加減に定位置へ戻ってきます。ここまで見ると「(足を)やったな?」ということは誰の目にも分かります。ただ「やった」瞬間は目撃していません。誰かと交錯して痛めたのか、それともひねったのかつったのか…。すかさずベンチから石井コーチが出てウォームアップ中の控え選手たちの輪に向かって「浅沼っ!」とひと声。さらに石塚も追って呼ばれ、ジャージを脱ぎ、アップに熱が入ります。
ここでフェルナンデス采配に2つの疑問を持ちました。結局9分にコンサドーレは太田と渡辺を下げて浅沼と石塚を投入し4バックとするのですが、疑問の1つは太田の代わりに入れた選手が浅沼だったこと。2点を追うために攻撃力に長けた選手を投入するのはやぶさかではありません。が、それなら石塚だけでもよかったのでは? 太田はこの日も攻守のつなぎ役として奮迅の活躍を見せており、それに対して入った浅沼は、確かに攻撃力は誰もが認める選手ではある一方、ボランチに求められる能力には「?」がつく選手(後日、昔やったことのあるポジションであることが判明しましたが、少なくともこのチームでは練習すらしていないでしょう)。山形のフォーメーションが事実上アンジェロの1トップであることも手伝ってペレイラが盛んに中盤まで上がるようになると、相手も一層人数をかけて守りを固めますので、必然的にコンサドーレの中盤から前線は人、人、人の大渋滞。浅沼も石塚もウーゴも、どちらかといえばスペースのある局面で生きる選手だけに、この状況はかなり辛い。結果論なれどもう1人のボランチ・朝倉がベンチ入りしていなかった以上、入れるべき選手は前へ行きたがる浅沼ではなく、引いた位置でためを作れる鳥居塚の方ではなかったでしょうか。
もうひとつの疑問は足を痛めた太田を約3分間、そのままピッチに置いていたこと。ラインの最後尾にいて、それでも2度ほどボールに触れました。彼はもう立っているのがやっとの状態でしたから、さっさと外に出すべきでした。動けない選手を最後尾に置いておいてカウンターを仕掛けられると、オフサイドトラップをかけられません。一時的に10人になるよりもそっちの方がはるかに危険ではなかったでしょうか。ベンチも2点のビハインドに周章狼狽していたのかもしれませんが、やはり解せないシーンでした。
「案の定」と言ってはナンですが、直後の12分にもまたカウンターから決定機を与えてしまい、今度はマルキーニョに右サイドから決められ3点め。積極的に攻撃参加していた村田(キレ良かった)の後ろにスペースができ、そこをケアすべき選手不在がたたっての失点と言えるでしょう。
今期初めての3点ビハインド。この頃からサポーター席の声も選手への檄からテンションがあらぬ方向に上がるようになり、聞くのもはばかるような罵声が飛ぶようになります。タイコを叩いていた西くんもとうとう切れ始め、コンサドーレが好機をフイにするたびにタイコを最前列の手すりに「ああー、もう!」とガンガン叩きつけるようになりました。もう1人のタイコの大沼くんもタイコを足元に置き、身を乗り出しての叫びモード。「こりゃいかん」といいトシして初めて大沼くんのタイコを手に取り、なんとか応援で選手を鼓舞しようと、それから試合終了までは筆者が応援をリードさせてもらいました。
ピッチのコンサ選手は奮闘しています。最後の交代カードとして前半から再三のチャンスをものにできなかった新村に代わり、後半17分に山橋が出場。20分あたりからは一方的にコンサドーレが山形陣内に押し込み、わずかでも前が開いたと見るやシュートを放ちます。ところが打てども打てども山形ディフェンスの壁に阻まれ、相手に当たるならまだしも前にいる味方選手を直撃したり。サポ席のストレスもたまる一方。ようやく27分にPエリア内の混戦から石塚が豪快に左足で蹴り込みました。待望久しかった「若」の移籍後初ゴールで、この日初めてコンサ・サポ席の歓喜の歌声が。「さあ、あと2点!」石塚が、山橋が、バルデスはもちろん、村田やペレイラまでもガンガン攻めたて、山形の壁は崩落寸前。「追いつける」と筆者も信じたとたん、バルデスのシュートがクロスバーに当たってゴール内の地面で弾みました。「やった! 2点め!」と歓声を上げかかったところが、プレーは続行。つまりノーゴールであったという判定でした! 今期ここまで審判には泣かされもしましたし救われてもきました。長い目で見れば「おいあこ」でしょう。しかし、このシーンはコンサドーレが被った今期最大の「誤審」と断定します。なにせ近いサイドのコンサ側全員はおろか、後日メールをいただいたところによると山形サポの方々も「アレは入っていたような」と認めていらっしゃるのです。
「コレ」でブチ切れました。選手もサポーターも。そのあとフェ監督がわめきちらす光景も、ディドが相手選手を倒してイエローカードとPK食らい、それを決められて4-1とされたことも、みんな断片的にしか憶えていません。耳に残るのはコンサ・サポの怒号のみ。
前後半あわせて26本ものシュート(たぶん2節ジャトコ戦に並ぶ今期最多)を放ち、11回もコーナーキックの機会を得ながら、相手GK鈴木の好プレーや「審判のアシスト」にも阻まれて1点止まり。単なる「決定力」と言うよりも、相手にゴール前を固められ、前線が大渋滞になった際の「攻め手」のバリエーションの少なさが気になりました。
それでもサポーターがなじったような気迫のないプレーではありませんでした。きょうは山形の研究心と高い集中力をほめるべきでしょう。札幌からの女性2人組は「ヨメの貰い手なくなるぞぉ…」と心配になるくらいの叫びをあげた後、とうとう泣き出してしまいました。その傍らでは「東芝帰れ!東芝ぁ!」と連呼する者も。今期初めてと言っていい罵声を浴びながら引き上げる選手たち。負けても欠かさなかった試合後のサポ席への挨拶はついに行われませんでした。
納得の敗戦?
くどくどと書いてきたように、この試合はコンサドーレの完敗。山形の作戦勝ちでした。コンサドーレの両サイド奥のスペースへカウンターを仕掛け、庄司(この日のマン・オブ・ザ・マッチでしょうね)や高橋、シジクレイらがつないでアンジェロ、マルキーニョに託し、守りに入れば全員で人垣でも作るように必死に守った結果が4-1というスコアです。JFL中位以上で健闘するチームが、周到な準備と高いモチベーションで(しかも地元で)ぶつかってこられたら、そうそう勝てるものではありません。
今だから書く内緒話ですが、筆者はこの夏に札幌を訪れた際、ページマスターの二上さんと会い「後半戦はこんな調子で勝ち続けられないかも」といった話をしてきたのです。その概要は二上さんご自身が「小話の部屋」に書かれていますのでご参照ください。
コンサドーレはご承知のようにホーム・厚別では驚異的とも言える2年越しの全勝記録を継続中です。昨年もホームでは13勝2敗(町田と帯広開催で負け)と、優勝した本田技研と同じ成績を残しています。なのにアウェイで7勝8敗と負け越したため5位に甘んじなければならなかったのです。今期はこれでアウェイは9勝4敗。ただし昨年と大きく異なるのは、その負けはすべて上位6位以内に入っている実力あるチームに喫したものであることです。これは決して恥ずべきことではありません。
過去3年、JFLで2位以内に入ったチームの6位以内チームとのアウェイでの戦績を見てみましょう。セレッソ大阪、京都サンガ、本田技研は3勝2敗。柏レイソルと福岡ブルックス(現アビスパ福岡)は2勝3敗と負け越し。ヴィッセル神戸に至っては1勝4敗。つまり今期のコンサと同じ成績です。昨年の本田が13位NTT関東に負けたり、2年前の京都サンガが最下位の西濃運輸に負けたりといったような大波乱を、今期のコンサドーレは喫していません。他国のリーグのように引き分けがない日本では「アウェイは引き分け狙い」といった戦術が取れないため、選手のモチベーションや地元の大応援といったちょっとの差が、「勝ちか負け」という白黒ついた形で出てしまうことは仕方がないことなのです。五輪で日本がブラジルを破ったり、先のJリーグでも鹿島が京都に負けたりなど、波乱はつきもののサッカーというスポーツで、こうしたコンサドーレの戦いぶりは「きわめて安定している」とは言えないでしょうか?
サポーターが罵声を浴びせたような、それをセンセーショナルにマスコミが報道したような、そんな悲劇的で壊滅的な敗戦では断じてなかったと、確かに書き記しておきます。
書き漏らし棚ざらえ
競技場に着いてゲートで「コンサドーレ寄り」の植松応援団長とバッタリ。首からは「PRESS」と書かれたパスを下げています。そう。昇格&V決定を目前にして、ついにあの「コンサライブ」が本拠地札幌を離れ本州に上陸。アウェイ会場からの初の本格実況中継となったのです! いつもの永井さんに加え、この日は植松さんや、挨拶はできませんでしたがセルジオ越前さんもいらっしゃったとか。メインスタンド上段のブースに陣取り、恐らくは隣りのFM山形と張り合うように(?)熱い実況を遠い札幌の空へ送っていたと思われます。
それから9/4の等々力決戦の際にも行った「インターネットライブ」がパワーアップして、この夜はSTVホールで行われたようです。およそ500人の地元サポーターの熱気でムンムン…と、書きたいところですが、敗戦のためかこの模様を伝えてくれる人がなかなかいません…う~ん…どうだったんでしょう?
入場の際、ゲートで「ジェット風船」をスタッフの人からもらいました。阪神タイガースが応援(アレは応援なのか?)に用いているアレです(僕はさんざんやりました…)。聞けば「ハーフタイムに飛ばしてください」とのこと。中に入るとこの日の中継も行っているFM山形のDJが盛んに場内放送で呼びかけています。「わざわざゴミが増えるようなことを主催する側がやるかなぁ?」と奇異に思いましたが、少しでも競技場にいらした方に楽しんでもらえるよう考えた末の一方策なのでしょう。風船と同様に入り口でもらったのはモンテディオのチラシ。言わば「マッチ・ディ・プログラム」のようなもの。会場内にはモンテディオグッズの売店もあり、試合前には地元小学校のマーチング・バンドの演奏も。チームをこの地に根づかせようというスタッフやサポーターの真摯な思いが伝わってきました。
そのチラシ「モンテディオ山形」から抜粋したこの試合のプレビューです。「コンサドーレ札幌はJリーグ並みの戦力を持っている。それに対しモンテディオ山形は全員攻撃・全員守備の組織プレーで対抗する。しかし、それは相手がコンサドーレだからではなく、それがモンテディオの目指すサッカーだから! 前期は0-3と完敗。サポーターの数とコンサドーレを応援する声援のいきおいを目の前にして選手・監督は、これがアウェーの試合なんだともらした。ここは、試合内容もサポーターの応援も山形らしさを見せつけ、コンサドーレに山形は強かったと言わせよう!」
強かったです。ハイ。そして帰り際に僕たちに「Jリーグに上がっても頑張ってください!」と口々に声をかけてくださった山形の皆さんも、すばらしいサポーターでした。「山形にモンデティオあり!」の声が出羽の山々を越えて全国に轟くのも、そう遠い将来のことではないでしょう。
キレたサポーターたちも盆地の夜の冷えた空気にアタマも冷めたのか、気を取り直して選手バスを見送る際にはいつもの「コンサドーレ・コール」を発しました。過ぎた罵声を発したサポーターには、筆者から一応の注意をしておきました。選手を鼓舞する目的なら許されるものも、度を越せばただ欲求不満をぶつけるだけの程度の低い悪口になり下がってしまいます。今後とも気をつけたいものです。
なお、ナイトゲームでしたので今回も写真はありません。早くいいカメラ買わないと…。
次の応援予定は徳島です。「観戦」ではありません。メいっぱいいつもにも増して「応援」してきます。そして「王手」をかけて、みなさんの元へお返しできるよう頑張ってきます!
(以上記事:横浜の渡辺さん)