JFLも中休み、シーズン前のナビ杯とリーグ戦は違うものという心配も杞憂に終わり、コンサドーレは14勝1敗の単独1位で折り返しました。昨年とは違い、ほっとした気分で一休みといったところです。思えば、昨年の今ごろは、シーズン開幕での連敗がたたって、もうこれ以上負けられないという正念場。アルシンド騒動から始まったストライカー不在の決定力不足だの、延長大好きチームだの、何だかんだありました。毎試合毎試合、神にも祈る気分で、どんな形でもいいから勝ってくれと、はらはらしながら見たものです。まさに、顔を水につけて息とめて、我慢くらべをしていた気分でした。今年は、本田のサポーターなんかは、きっと今ごろ同じ様な気持ちなんだろうな、と思います。
結局、コンサドーレはJ昇格はならず。そして、今年はオフに大量補強を行ったのが功を奏して、前半戦をこの上ない成績で折り返すことができました。この前半戦好調の一番の功労者は誰かといわれると、難しいのですが、あえて、フェルナンデス監督といっておきましょう。一癖も、二癖もあるサッカー選手を束ねて、強いチームにまとめあげたのは、この監督の手腕によるところが大です。サポーターの中には、フェルナンデス監督ファンも少なくありません。ここまで、順風満帆に見えるコンサですが、現場の精神的なプレッシャーは、我々の予想以上のようです。第14節の厚別での甲府戦。村田とマラドーナがでられず、黄川田と吉成が代わりにでた試合。結果は、二人の活躍もあって、3-0で快勝。見ているものは、さすがフェルナンデスマジックと、感心したものです。でも、実際は、監督、心配で前の日は眠れなかったのだそうです。この話を聞いて、やはりプロの世界は厳しいんだな、と思いました。きっと、シーズンも終盤になるに連れて、このプレッシャーは、さらに大きなものになっていくことでしょう。我々のスタジアムでの応援などが、このようなプレッシャーを跳ね返すのに少しでも役に立てば、と思います。
さて、後半戦はどうなりますでしょうか。まだまだ一波乱、二波乱きそうです。J昇格がかかる、本田や川崎はこの中休みに選手補強をしました。昨年、コンサも補強しましたが、あまり効果的ではありませんでした。だから、今回の他のチームの補強も同じ様なもんだろうと思うのは、どうかと思います。本田の補強選手は、シーズン前から決まっていたもので、かなり期待の選手のようです。川崎は、今シーズン中の昇格を親会社から厳命されており、前半戦3敗もしたのを反省しての補強のようです。札幌に厚別で負けたあと、川崎Fの監督やコーチ陣は、親会社から、こんだけ金かけてるのになんで負けたんや、と怒られたといううわさも聞きます(うわさですよ、うわさ、でも怖いですね)。この二チームを含めて、巻き返しをねらって来るチームや、一泡ふかせてやろうというチームの標的に、コンサドーレはなります。それでも、コンサには、そんなチームを全て蹴散らし、栄冠をつかんでほしいと思います。熱い戦いが再び始まるまで、あと1週間です。