『横浜の渡辺さんの観戦記』
杜の都で「祭り」は続く?
厚別開幕の徳島戦でようやく胸のすく快勝劇を見せてくれたコンサドーレ。雨の中、スタンドはほとんどお祭り状態だったとか。ナマで見られた方々がうらやましい!前半戦のヤマ場となる準会員勢(正確にはフロンターレはまだ申請中)との連戦を前に、チームコンディションが上がってきたことは心強い限りです。
その準会員勢の先鋒として対戦するのがブランメル仙台。場所は敵地・宮城県サッカー場。仙台市内泉地区に新鋭の仙台スタジアムがほぼ完成しており、6月7日にはこけら落としとしてブランメル-本田技研戦が行われ、同12日にはキリンカップ・クロアチア-トルコ戦も開催。以降のJFLの試合はすべて新スタジアムで行われる予定なので、県サッカー場での試合はこれが最後になるでしょう。
仙台駅からJRで約20分、東北本線の支線の終点で新幹線の車両基地(北陸新幹線用「あさま」も止まっていました)もある利府駅からバスで約25分(あいにく遠回りコースのバスだったため)。新興住宅が立ち並ぶ丘陵地にあるサッカー場は、「スタンド」と呼べるものはメインのみ。バックは芝生の「丘」で、ゴール裏に至っては石段が3段並ぶ超タイトな設計。それでも陳腐な印象を受けなかったのは眼前の芝生の状態が非常に良かったから。やや足が長めに思われましたが、横断幕の貼り付け・撤去の際に係員さんに目をつぶって頂き下に降りてみると、クッション性もほどよく「これなら選手も思い切ったプレーができる」と感じました。しかもメインスタンドを対称に、反対側にもほぼ同じレイアウトでもう1面グラウンドがあるのです。2節のジャトコ戦のレポートに書いた愛鷹ほどではないにしろ、ここも環境面では合格点と言えるでしょう。
折りしも杜の都・仙台は初夏の訪れを告げる「青葉まつり」が始まり、仙台駅構内にもイベント会場が設置され、そろいのハッピやコスチュームを身にまとった人々が往来し、ちょっと「YOSAKOIソーラン」みたいな気分。試合会場の利府は前述のように市内からは離れているものの、さぁはたしてここで我らがコンサドーレは「祭り」の続きを見せてくれるのでしょうか?
手負いの伊達男たち
仙台・宮城といえば北海道開拓には多くの人智を繰り出した土地。旧伊達藩にまつわる地名も北海道には多く、いわば親戚のような間柄。ブランメルサポーターが編集したチラシには「コンサドーレ戦は北日本王座決定戦!」の文字が。距離的にも比較的近く、歴史上のつながりも深く、昨年は仲良く(?)J昇格を逸した準会員勢。しかもW杯開催地といった共通項も多いため、是が非でも負けたくないという思いは強いでしょう。しかし仙台の今季ここまでの成績は地元の期待に応えているとはいえず、さらに泣きっ面に蜂のごとき状況があったのです。
当日の地元紙「河北新報」には「ブランメル、今季占う試金石。きょう札幌戦」のこじんまりとした見出しが。以下記事本文を抜粋。「札幌は優勝候補筆頭という前評判が高く、開幕から5連勝と絶好調だ。一方ブランメルは3勝2敗で7位。けが人が多いのが悩みで、今節も、リティ、越後、小杉、真中、アンテが欠場するとみられるのに加え、阪倉も出場が微妙と苦しい…。」なに?主力の半分がいないの?確かにリティら数人が怪我のためここ数節欠場しているのは知っていましたが、まさか名の通った選手がこうも軒並みいないとは…。
この情報を知ったサポーター連。「よーし!もらった!」と意気あがるかと思いきや、逆に「かえってイヤだな」という見解が大勢。「格下」と見られていた相手に苦戦を重ねてきた記憶が蘇るのでしょう。「愛鷹レポート」で山橋の活躍に触れたように、「主力がいないと勝てないと思われるのはイヤだ」と、チャンスをつかんだ選手たちが死力を尽くして向かってくるのが怖い。気迫で圧倒され試合の主導権を握られるだけならまだしも、レギュラーより技量の劣ると見られる選手たちに削られ、試合が荒れてしまうのも懸念されます。さらには「どうせ相手は控え連中だ」と、コンサドーレの選手自身の中にベストを尽くさなくても…という思いが芽生えてしまうのも、「内なる敵」を作ることになります。
腹ごしらえを終えてスタメン表を入手。やはり前述の顔ぶれはサブにもナシ。「水内はいやらしい」「シュミットとビンクを中心に回してくるだろう」「本明(ほんみょう)はなかなかいい選手だ」「ウチで警告もらっているのは?田渕が2枚?」。そんなゴール裏数人のナイショ話の結論は「きょうは1対0でいい。90分で勝とう。得失点差なんか気にしない。どうせ来週、直接フロンターレを厚別で叩いてやるから。とにかく今日は勝つだけでいい。警告・退場もらわないこと。怪我しないこと。」僕らも少しづつわかってきた。選手たちももちろんわかっているだろう。こんなときこそ気を引きしめねばならないことを。
「ダンマク」が乾く間に…
サポーターの間で「ダンマク」と呼ばれている「横断幕」。コンサ・カラーの赤と黒を主体に、思い思いのごひいき選手の名が染め抜かれ、グラウンド外周を彩っています。ホーム厚別はもちろん、アウェイの地においても競技場に足を運べない地元サポーターの願いと魂がこめられ、この日もゴール裏…つまりエンド側からバックスタンドの方までズラリと及び、愛すべき選手たちを見守ります。
さて、サポーター連がダンマクをセットすべく次々と袋やバッグを開けて広げてみると…ん?…ぐっしょりと濡れているものもあるぞ。そう、ダンマクの多くは15日(木)夜の厚別の徳島戦での雨をたっぷり吸っていたのです。それから中2日で乾く間もなく仙台へやってきたかわいそーなダンマクたち。
しかしこの日の仙台地方は降水確率0%の見事な五月晴れ。やや強めの風も吹いていました。「濡れているやつは日当たりのいいところに貼ろう」すなわち応援とダンマク干しの一石二鳥作戦(笑)。
そのダンマクが乾く間に展開された試合は序盤いきなりの仙台ペース。エンジン全開でコンサ・ゴールに襲いかかります。立て続けに決定機を3度ほど許し、そのたびにゴール(反対側のエンド)水際でディドの体が踊り、サポーターは肝を冷やします。やはりやる気だ仙台の一軍半。風上に立っていたせいもあるでしょうが、積極的に押し上げを図り、サイドへ中へまたサイドへ、そして決定機へとコンサ守備陣をほんろうします。ディドの好セーブとあと少しの個人技の無さに救われ、ようやくコンサドーレの時間帯。が、動きが重い。ダンマクが中2日で乾く間がなかったのと同様、選手たちも開幕以来初めての中2日。大勝で精神面は充実していても、やはり体は正直なもの。充分に体力が回復する時間がなかったのでしょうか。運動量が絶対的に足りない。足が動かない。ボールはまずまずつながるのに、あと1本が通らない。もう少し走れば取れるのに、もう少しボールのない所で動けばスペースが生まれるのに、もう少し足を使えばフリーでボールを扱える位置に出られるのに、そのもう少しが限りなく遠い。早い時間帯に先制点を取っていれば試合は別のものになっていたかも。けれど正直に言ってそう簡単にゴールできそうな雰囲気ではありませんでした。
戦術的に気になったのがサイドからの「えぐり」がなかなか見られなかったこと。二上ページマスターによる徳島戦の観戦記の中では「中央からの突破が目立った。強いチームの戦い方だ」なる記述がありましたが、筆者が数試合見たコンサドーレはやはりサイド重視のスタイルだったような…。たまたま徳島戦は後半相手がキレて容易に中央から行けた状況があったのかもしれませんし、ここらで変わった戦い方をして準会員勢との連戦に備えようという意図があったのかもしれません(見ていないから推測ですが)。確かに行けるものならゴールにより近い中央突破の方が相手DFを突き抜けた際の成功率は高いですから。
仙台戦はサイドからのセンタリングもあるにはあったのですが、そこに至るプロセスが違っていました。本来「サイドから崩す」という表現を用いる場合は、せめてハーフウェイライン付近からサイドへ振って、そこへ選手が走り込んで前方に広がるスペースへできるだけ奥深く持ち込んでセンタリング。待ち受ける選手はターゲットとなる者、囮となってスペースを作る者、2列目からの飛び込みを図る者、欲を言えば逆サイドへのこぼれ球をケアする者…と、各々が役割を理解した動きを取ってフィニッシュまで至る…というのが理想です。ところがこの日のコンサドーレはまず中からのこじ開けを図り、DFが付いてしまって行き場をなくして外へ流れるというパターン。アメフトで言うところの「フラッグ」のような形。アメフトならどんなはじっこでもエンドゾーンに入ればタッチダウンで得点になりますが、サッカーのゴールは中央にしかありません。前半、そうやって外に流れたり一旦戻して組み立て直した末のクロスは、手間がかかった分、整ってしまった仙台守備陣にはね返されてしまいました。 仙台はウーゴ、バルデス、コータを徹底マーク。前線の選手へのマークがキツい分、ペレイラあたりは比較的自由にボールを持って再三上がってきました。案外ペレイラが上がった後のコンサ陣を急襲する狙いが仙台にはあったのかもしれません。
こうして相変わらず火付きの遅い攻撃陣と、仙台の猛攻を耐えた守備陣という様相で、前半は0-0で終了したのでした。
誰かスペイン語教えて!
後半もおおまかな試合の流れは変わらず。仙台の頑張りが目を引きます。特に本明とシュミットの動きが良く、前線の草野、水内が奮闘。ラストパスの精度の低さと決定力の欠如に救われます。
一方のコンサドーレは後半は風上。前半よりは好機をつかめるようになり、またサイドを使う意識も思い出したようで、押されっぱなしという局面は減りました。しかし相変わらず厳しいマークに攻撃陣は苦しめられます。
そんな中、後半20分頃ウーゴにイエローカード。中盤左サイドで相手選手にガシガシ削られたにもかかわらず、主審はファールを取らず。ついカッときて肘を相手のみぞおちあたりにヒット。たまたま双眼鏡でバッチリ見ていた僕が「ああーっ!やっちまった!」と言い終えるより早く、主審はイエローカードを呈示。これで累積2枚。
「落ち着いてー!」「冷静になってー!」といった声が日本語でゴール裏から飛ぶものの、口にしたドリンクのボトルを叩きつけるなど興奮は収まらない様子。我々としては「落ち着いて」などの意味のスペイン語を憶えなければならないかな…と思っていたら、この二上さんのページから入れる安田優子さんのHPの練習見学日記によれば、ウーゴはかなり日本語が上手だとか。そりゃそうだ。よく考えてみたらフューチャーズが浜松にいた頃から日本にいるんだもの。
この日のウーゴのプレーは相変わらずボールを持っているときは狡猾さをふんだんに見せてくれたものの、疲労かそれともまだ足の具合がよくないのか、ボールのない場面では明らかな「省エネ」スタイルでした。後半になってCKやFKを蹴る場面では、笛が鳴るまでの間、上体を折り両手を膝に添え、「ああしんど…」のポーズで呼吸を整えること数回。リアルタイム映像でも2枚ばかりこの絵が映っていましたが、実際に見た目ではかなり辛そうでした。前述のイエローに至るまでにも自分自身のプレーに納得がいかない部分が多々あったのでしょう。生きたボールが周囲から配給されない苛立ちもあったのでしょう。…でも肘打ちはヤバい。もし相手の腹ではなく顔面に入っていたら…。間違いなく一発で「赤」だったでしょうからね。彼抜きでフロンターレを迎えねばならないなんて考えるとゾッとします。
しかし本日の主審菊池秀夫氏は概ね適切なレフェリングをされたと思います。流れを重視し、極力試合を切らないジャッジを貫徹。一方でこのウーゴのプレーやコータのハンドといったサッカーというスポーツの進行を脅かす行為に対しては、きっちりと警告を取りました。ひいき目に見れば仙台の選手はかなりガツンガツンと来ていましたから、もっと厳しく(反則を)取ってもらいたかったところですが、コンサだって田渕や後藤らが悪質と取られかねないファールを犯しましたし、それらにはカードが出なかったことで「おあいこ」と考えましょう。ヘタにカードを乱発すると、「コンマガ」に「ガキのケンカ」と書かれた大分戦のようになってしまいかねませんから。
ただ…コンサドーレはウーゴの他にもバルデスも見るからに短気っぽいし、誰より監督が最高の「瞬間湯沸かし器」。海外では(最近は日本でも)「監督が退場」なんてケースがよく見られるだけに、やっぱり誰か心がやすらぐスペイン語を教えてください。(それを飯島直子に教えてベンチ横に置いておくというのはどうでしょう?)
流浪の守護神
ブランメルのゴールマウスに立ちはだかるのは松永成立。かつての日本代表の正GKにして、あまりにも有名な「ドーハの悲劇」の戦士。日産-横浜マリノス不動の守護神だった彼に転機が訪れたのが2年前の春。当時の監督のソラリ氏と起用を巡って対立し、活躍の場を鳥栖に求め西下。奮闘空しくチームはJ昇格を果たせず、一連の解散騒動の中でブランメルへの移籍を決意。戦術になじむ時間も不十分なままナビスコ杯に突入。しかしそこは歴戦の勇者。正GKの位置を奪い取り波に乗れないチームを最後方から鼓舞しています。
光ったのはポジショニングの良さ。ゴール前の混戦、センタリングが入る、ハイクロスが上がる。そんな場面での飛び出し・自重の瞬時の選択。そして相手アタッカーと自軍DFの間合いを見てのシュートコースへの入り方。どれを取っても「やはり違う」と目を見張らざるを得ませんでした。後半になって一気に増えたコンサドーレの決定機にも慌てることなく対処。試合を通じて15回はあったと思われるCKやPエリア付近からのFKも守りきりました。
唯一の失点(つまりコンサドーレの得点)は後半31分。ペレイラが中盤左からサイドを変えたボールを田渕がシンプルに返し、ドンピシャのタイミングでバルデスの頭へ。筆者からすれば「早くコレ(すばやいサイドチェンジとスペースへの走り込み)をやっていれば」と思わずにいられない展開。松永、悔しいでしょう…でもこのゴールは松永の責任ではないと見ました。
白状すると筆者は元マリノス・サポーター(横浜在住ですから)。懐かしさで「シゲさーん、よく声出てますねぇー!」と35番を付けた背中に叫ぶと、流浪の守護神は戦況を見やったまま右手を上げてサム・アップ(親指を立てたアクション)で応えてくれました。この日の敗戦でJ昇格をもくろむチームは窮地に立たされたものの、きっと来年もどこかでシゲさんの檄がピッチに響くでしょう。そしてもう一度、日の丸のユニフォームを…。
祭りのあと
結局このバルデスの1点がモノを言ってコンサ6連勝。
見方は人それぞれですが、概ね試合前のナイショ話の通りの結果には満足しております。村田がうずくまるシーンやバルデスが右手を押さえ痛そうにしていたこともありましたが、次節に響く負傷ではないでしょう。内容は…それでも不満。両軍ゴール前での必死の防戦は確かに見ごたえがあったでしょう。それも裏を返せば中盤に見所が少なかったことの証。
両軍とも3-5-2を敷いていたために両サイドから崩されるのならある程度わかります。でも余りに中盤での選手の動きが少ないため、ちょっとやる気を出した選手が頑張るとチェックらしいチェックをもらわないまま、中央からPエリア付近まで侵入できる状況。
後半の半ばにはコンサドーレがボールをキープして右サイドへ持ち込みかけた瞬間、ピッチ上の選手・審判の全員、そしてボールまでもがピタッと静止してしまったことがありました。まるで「ストップ!」と号令をかけたように筆者の視界に入るものすべてが止まってしまったのです。目の錯覚かなと思い、近くのサポーターに確認すると「うん、今、確かに止まってた」。コンサドーレはもちろん開始から全開バリバリだった仙台イレブンもさすがにこのあたりでガス欠。パスの出しどころに選手が走らず、チェックにも行かず…で、時間にして約2秒ほど、こんなミステリーじみた場面があったのです。
ゴール裏から終始「走れー!」「動けー!」「集中!集中!」の声が絶えなかったことがすべてを物語っています。
コンサドーレの今季6試合の時間帯別得点分布を見ると、前半の得点はわずか3。後半は11!明らかに後半爆発型となっています。サポーターにとっては心地よい余韻を持って競技場を後にできるでしょうが、意地悪な言い方をすれば後半になって相手がバテてこないと自分たちの形に持ち込めないのではとも取れます。(ちなみに15分おきに区切ると、前半15分までが0。以後15分ごとに1-2-3-6-2です) ブランメルはよく戦いました。この日のような試合ができれば先行きを悲観することはありません。前節では不甲斐ない敗戦に苛立ったブランメル・サポーターも、温かい拍手で選手をねぎらいました。前述のように待望のスタジアムも完成したことですし、気分を新たに頑張ってください。
一方のコンサ・サポーター。人数では圧倒され正真正銘の「アウェイ・ゲーム」の雰囲気の中、「声では負けてなかった」という評判でした。狭いゴール裏で一致団結しての応援。今回は北海道からの遠征組も多数加わり、チームを勝利へと導けました。
とにかく…なんとか勝った。90分で勝ち続けることが大事だ。「祭りのあと」モードに入ったサポーター連は、そんな思いですっかり乾いたダンマクを畳み、それぞれの家路についたのでした。
書き漏らし棚ざらえ
サッカー専用場ということで試合前のウォームアップはサポーター席の目の前。手を伸ばせば届きそう。実際、セッティングを終えてグラウンドに頭を下ろしてある大旗がちょっと選手の邪魔になるくらい。カルロスコーチの「ミギアシダケー、カカトアゲテー」などの声で、先発メンバー全員が動きを合わせて体をほぐします。
ん?コータのソックスが…「ルーズ」だ!めざとく見つけたゴール裏部隊。「若いっていいなぁ」なんて変な話題で盛り上がります。実際はレガースを付ける前のソックスって、ルーズ気味になるのですけれどね
前後してゴール裏部隊を激励に訪れたのが石屋製菓社長にしてHFC副会長の石水さん。ほとんど毎試合観戦されているそうでサポーターにはおなじみの方。きょうも赤黒のネクタイと「J.PRESS」のブレザーでキメています。「コータ、ホームでゴールしたらウチ(白い恋人)の看板にキスするって約束だったのに!」ということでした。フロンターレ戦に期待しましょう。
森はきょうも出番ナシ。GKの控えですから仕方のない面もあります。でもフィールド・プレーヤーで今季全試合にベンチ入りしていながら出場できないのが浅沼。筆者が観戦したナビスコのヴェルディ戦では熱いパフォーマンスを見せてくれただけに、JFL公式戦での出場が待たれます。で、密かに田渕のイエローカードを願っていた人が約数名(田渕はこの日現在2枚でリーチ)。ハーフタイムの控え選手のアップでは浅沼は一番人気。声援にさわやかな笑顔で応えてくれました。
スタンドには昨年からのファンには懐かしい顔が。茶木裕司。今季ブランメルに移籍してきた昨年のコンサドーレの背番号1です。松永の加入もあってなかなか出番に恵まれず、今日もサブにも入れずスタンド観戦。試合前には最前列にまで下りてきてアップ中の浅沼と何事か旧交を温めていました。もちろんコンサ側ゴール裏からは「ちゃーきゆーじ!」のコール。周囲の声によれば「髪のびた」「ちょっと太った?」そうです。松永の壁は高い。でも、頑張ってください。
早朝の仙台駅周辺には食事できる場所が少ないんです。仕方なく吉野家の牛丼をかきこんだ後に時間つぶしに街を歩くと、悲しいくらいブランメルのホームタウンであることを教えてくれるモノがない。駅前で垂れ幕・ポスターの類が確認できたのはたった3個所だけ。街の中心部は結構きれいで、僕も横浜・札幌に次いで好きな街なのですが、駅前はやたら飲み屋さんとサラ金の派手派手しい看板が目立つばかり。もうちょっと地元住民やサポーター連、自治体・企業などが団結してブランメルを盛り上げられるような環境を作れないものかと考えてしまいました。昨年の鳥栖同様仙台も厳しい状況だそうですが、チームは街の財産です。かつてプロ野球が本拠地を置いていた地(ロッテ)でもありますし、なんとか今度こそ地元に根づくようにと願わざるを得ません。
さあ、天王山へGo!!
みんな、25日は厚別へ行こう! フロンターレの選手に思いっきり「アウェー」のプレッシャーをかけてやろうじゃありませんか!
(以上記事:横浜の渡辺さん)