97年JFLシーズンインを控え、その前哨戦となるJリーグナビスコカップが開幕した。フェルナンデス新監督はこの大会をあくまで、JFLシーズンに向けての調整であり、勝敗より内容が大切だという。コンサドーレ札幌にとっては、昨年末天皇杯で、清水エスパルスに負けて以来のJリーグ勢との公式戦となる。
さて、この日の注目された初戦の相手はガンバ大阪。気になる試合結果は3-3の引き分け、貴重な勝ち点1を得た。札幌は3-5-2のフォーメーションで、新監督の宣言どうり守りに入ることなく積極的に攻め、終了寸前まで3-1のリード。勝利目前であったが、ロスタイムで同点に追いつかれてしまった。この日の試合ぶりで、新監督の戦術がうまく浸透しており、Jのチーム相手でも決して引けを取らないことがわかった。と、同時に最後の最後まで気が抜けず、ちょっとでも隙を見せると、あっというまに失点を食らってしまうJリーグ勢のレベルの高さを感じた。それでも、JFLシーズンに期待をもたせてくれる試合であった。