以下の記事は観戦記ではありませんが、試合内容をまとめたものです。

鳥栖スタジアムで行われたお互いがＪ昇格戦線へ生き残りをかけた試合、ホーム の鳥栖のスタメンはＧＫに松永、ＤＦに今岡、田中、石井の３バック、中盤はフェ ルナンド、松田、森下、上原、ロペス、２トップに阿部良則とバルデスの３―５― ２のフォーメーション。

対する札幌のスタメンはＧＫに白井、ＤＦは右から三浦、後藤静臣、中吉、左に 村田達哉の４バック、中盤はパベル、ヨゼフ、後藤義一、木島、２トップに金鍾成 と吉原の４―４―２のフォーメーション。ルボシュをサブにいれています。 試合は前半開始早々の３分にロペスからバルデスへのセンタリングに、バルデス が頭で合わせる得意の得点パターンで鳥栖が先制する。更に更に１４分には２列目 から飛び出した上原エドウィンが決めて２点目と鮮やかな先制攻撃で早くも２点を リードする。

それでもその直後の１５分に札幌は左サイドをオーバーラップした村田達哉のゴ ール前に上げたセンタリングを鳥栖ＤＦの身体に当たってゴールインするラッキー な自殺点で札幌はすかさず１点差とする。しかし、この日は吉原と金鍾成が前半は 完全にブレーキ、善戦でボールをキープできないため、効果的な攻撃が出ずじまい 。その為、札幌は３１分には早くも金鍾成を下げて久々のルボシュを投入。それで も前線の選手たちは元気がなく、時折パベルや木島がシュートを放つのみに終始す る。

対する鳥栖は相手の元気のない攻撃陣と対照的にバルデスだけでなく、上原やロ ペスもシュートを放つなど相変わらず有利に進めて迎えた４２分、ゴールから結構 遠い位置ながらも直接ＦＫのチャンスを得る。蹴るのはもちろん石井豊。弾丸のよ うな強烈なロングシュートは見事にゴールネットを揺さぶり、石井自身今季４度目 の直接ＦＫからのゴールで３点目。これで前半を終了する。

後半に入ると両チームシュートまでつなげない単調な試合となってしまう、それ でも２点差の余裕のある鳥栖の有利は変わらない。札幌も６３分にはヨゼフを下げ て川合を投入して反撃を狙うが、６７分に鳥栖はまたしてもバルデス自慢のヘディ ングシュートが決まって決定的な４点目を奪う。

こうなると鳥栖は無理して攻めず、７４分には阿部を下げて岩科を投入。８６分 には上原を下げて森純一を投入するなどの余裕の采配。札幌は８５分には川合から パベルの連係プレーで最後はパベルがシュートを決めて２点差とするが、反撃もこ こまで。結局４―２で鳥栖がこの大事なゲームをモノにした。ちなみに警告者は鳥 栖が松田、札幌は後藤静臣、木島の２人です。

（記事提供：岡本心也さん）