「永井謙一郎さんの観戦記」
こんばんは、永井です。さてさて、平塚競技場での一応ホーム戦なのに 着てきたユニホームはアウェイ用だった札幌なんですが。
えー、ボクとしては「あれは延長まで引っ張る試合かあ!?」 という凡戦と感じたので、あまり熱狂して語れないっすねえ。 札幌の勝因はただ一つ、「甲府の選手が先に疲れたから」ですね、アレは。 でも、勝ててよかった。「札幌も攻めに消極的で、前線の人数は少なく、 選手のスピードが遅かったが、それは甲府も同じ。 お互い似た者同士の戦いだったなあ。 あれで負けたら、どこに勝てるの?」というとこですね。
長身の川合がヘッドでズドン!、という狙い通りの 攻撃パターンで1点目をとったのはいいんですが、 しかし、従来通りコータ中心に狭い場所で細かいパスまわし、という 作戦が多かったのは、ちともったいない。 単純にタテ1本ポーン!という見苦しい戦法を もっと駆使してほしかったです。そのための川合でしょ?
「ウチのチームは守備がヤバイぞ」という危機感はすっかり全選手に浸透 しちまったようで、この試合、川合もコータも甲府ボールになると必ず 守備に戻ってましたね。川合さん、ドーンとそびえ立って欲しいっすよ。
浅沼、よかったですね。あたしゃ札幌のボランチが働いてるのを 今季初めて見ましたよ。吉成もスタメンだったんですがねえ、なぜかボールタッチが少なかったです。山形戦では「おれが主役」と言わんばかりのキーマンだったのですが、初先発で遠慮したのかな?体調は?もっと沢山キラリと光るところ見たかったのに・・。次節も祈・先発!
ところで、試合も延長に入り、時計は夜9時を過ぎたところ。 平塚競技場は周辺に住宅があり、9時以降はタイコ使用を 控えることになっています。うるさいですからね。 で、タイコの代わりにサポーターは 「シャ、シャ、シャン」と手拍子、そしてかけ声。 その音の、シンプルさ故になんと美しかったコトか。 道具を使わない分だけ、「生身でサポートしてるぞ!」という 本気さが皆から発せられてました。 「ああ、行ったことないけどイングランドってこんなカンジかな・・」 と、ちょっと異国気分。
観客が多いスタジアムならば、 かけ声のタイミングの統一をとるために、 遠くまで音の響くタイコは必須かもしれませんが、 千人程度なら、手拍子オンリーに挑戦してみたいなあ、と感じました。 メガホン叩きとかもいいのですが、ちょっと音量が大きいために、 選手交代時や得点者発表の場内アナウンスを 聞き漏らすことがあるんですよね。 選手は生身でピッチに立ってるんだから、 コッチも生身でサポートしたいですしね。 ま、タイコの低音の、臓腑の内から鼓舞する力強さも悪くないですが。
そんなわけでショッパイ試合を勝った、勝った!
(記事提供:永井謙一郎さん)
「佐々木健治さんの観戦記」
JFL5度目の観戦は東芝(コンサドーレ札幌)-ヴァンフォーレ甲府です。 場所は平塚。観客はメインスタンドの半分だけで、甲府の応援団はゴール裏に 5人程度、コンサドーレの応援団はメインの左側にいました。 JRの乗り継ぎが悪くて、前半10分からの観戦となりました。 ちなみに平塚競技場と、ヴァンフォーレ甲府は初めての観戦です。 メンバーは次の通りです。
東芝(コンサドーレ札幌)
GK43白井 DF0ペレイラ 26後藤静 4平岡宏 15村田 34土田
MF29浅沼 38吉原
FW37笠原 8加藤 24川合
後半 23分 IN 33 渡辺 OUT 後藤静
後半 27分 IN 7 後藤義 OUT 土田
延前 10分 IN 14 新明 OUT 吉原
スタメンではDFが5人になっているが、基本的には左から平岡、ペレイラ、 後藤静の3バック、村田が左サイド、土田は中盤の位置にいて、後藤静が 右から上がる時に、土田は状況を見て下がることがあるようだ。 中盤は左から笠原、川合、吉原、前線は加藤と浅沼の2人。カウンターの 際には加藤が1トップになる。
ヴァンフォーレ甲府
GK21倉持 DF4平岡昇 3吉田 14具 16大石
MF5石原 17山村 7斉木 10高田 22ペペ
FW8遠藤
後半25分 IN 9角谷 OUT 大石
後半36分 IN 11バロン OUT 遠藤
守備は基本的に左から具、平岡、吉田の3バック、石原が守りに入って 4バックになる時がある。中盤は左から山村、斉木、遠藤、高田、石原と 分厚い。 前線は大石はDF登録だがトップになっていた。ぺぺは右のやや下がり目 だが、運動量は大きい。
前半10分からの試合内容です。 甲府はチームプレーが不安定で、札幌が有利に進める。15分川合が倒され、 FKをぺレイラが蹴ったが外れる。この日のペレイラはキックがいまいち だった。 だが甲府もカバーリングが出来てきてパスが繋がり、20分から5分の間、 CKが3本と押せ押せムードであったが、札幌DFのクリアに合う。
27分、今度は札幌がFKでペレイラが右へ流し、後藤静がシュートするが 外れる。その後消耗戦に入り両方とも決定的なチャンスは巡ってこない。 札幌は甲府の分厚い中盤にパスが通らず、甲府も攻めるものの、フォローが いなくて札幌DFに奪われてしまう。
40分から甲府が札幌の陣営に入りシュート2本放つが外れる。 こうして前半は0-0で折り返し。
後半はやや札幌が押していた。甲府のDFが下がった所に、札幌DFが 上がってきたため、クリアボールを拾い、支配率が高くなる場面が出てくる。 しかし、時折り甲府がボールをキープするとべべのトリブルや細かいパスで 札幌の中盤をなんなく突破するするものの、ラストパスが出せない。
甲府は5分CK、11分ミドル、18分CKとチャンスが少いのに対し、 札幌は12分村田のセンタリングから、甲府がクリアしたボールが川合に渡る。 実は川合を見落してしまい、ヘッドかシュートか不明なのだが、ボールが GK倉持の頭上を越えゴールにつき刺さった。札幌先制!コンサドーレの フラグがあちこちと揺れる。
札幌はその後24分土田のシュートで攻めるがGK倉持がはじく。又、15分 FKをベレイラが外したり、20分FKからのセンタリング、32分加藤が フリーで出た所を倉持が飛び出してクリア、その後CK2本と何度かチャンスが あったがなかなかトドメを刺せない。
35分になって札幌は勝ちを意識し始めたのか、ボールを後ろに回す場面が 多くなった。気持ちが守りに入ったせいか甲府の反撃を食らい、やっとクリア するもの、40分甲府右のCKから選手が入り乱れる中、バロンがピット! 同点だ!メインスタンドが一瞬に静まり返る。又、駄目か、そんな弱気の声が 聞かれた。甲府はその後チャンスがあったものの、90分のホイッスルが鳴り、 延長戦に入る。
延長前半、危機感を抱いたのか札幌が押しまくったが、5分川合のヘッドが 外れ、10分渡辺が飛び出したがこれも外れ、15分ペレイラがセンタリング したボールを、飛び込んて来た川合が合わせたが又外れた。
そして延長後半1分、新明から浅沼?とボールが渡りシュート!入った! Vゴールだ!え?いや、オフサイドの判定だ。メインスタンドがざわめく。
6分、土田がシュートするものの外れる。その後、札幌CKのチャンス。 CKからのセンタリングを渡辺が頭に合わせ、Vゴール!歓喜に沸くメイン スタンド。やはり吉原目当ての若い女の子がキャーキャー黄色い声を上げる。 最も始終、見境もなく的外れの声を張り上げていた女性もいたが。
>CONSADOLE札幌 1―1 VENTFORET甲府
> EX(1―0)
> 得点者: 得点者:
> 57分 FW.24.川合 孝治 85分 FW.11.バロン
> 111分 DF.33.渡辺 晋
甲府はチームプレーはまとまっているものの、スピードもそんなになく、 攻撃は前線と2列目の連係があまり見られなかった。 札幌は苦しい戦いだった。相手が早く守備固めをしてしまう面もあるが、 決定力がなく、点を取るのがやっとという状態。守備も中盤のプレスが甘く、 ずるずるとペナルティエリア手前へ攻め込まれる状況は変わらない。 言い変えれば早い段階での囲い込みと、オフサイドトラップが出来ていない ことになるが、これでは上位進出も難しい。外人のコーチを早く呼んできて 戦術を身につけた方が良いと思われる。
長くなりましたが、これで遅い観戦記を終ります。 最後まで読んでくれた方には感謝致します。(_ _)
(記事提供:佐々木健治さん)